こんにちは。
HIRO鍼灸院院長の服田浩希です。
先日、久留米大学医学部にて人体解剖実習に参加させていただきました。感想等も含めて少し書きたいと思います。

今回は九州看護福祉大学の学生さん達に混ざらせてもらって参加してきました。
みなさんこれを聞くとぞっとするかもしれませんが、大学や専門学校で鍼灸師の資格を取る際に、人体解剖実習はカリキュラムに入っておりません。看護師や理学療法士などの医療従事者もそうだと思います。その為、医者以外の医療従事者は基本的に人体解剖をした経験がありません。
私は大学時代に中国やハワイで開催されている人体解剖実習に参加しようとも考えていたのですが、結局参加できないままでした。
そんな時に大学の恩師が声をかけていただき、今回の実習に参加させていただけることとなりました。
人体解剖と聞くと、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
私の場合は職業上解剖書を読むので、解剖書に書いてあるようなイメージのみ頭の中にありました。
解剖実習室に入る為にまずはエプロンや手袋などを着け、いよいよ中へと入っていきます。
実習室には30名のご献体が並んでいました。病気で亡くなられた高齢者の方々です。
ご献体に一礼し袋を開けると、そこには医学部生が解剖をした後の状態で横になって入っています。ホルマリンの薬剤の匂いと、様々な匂いが鼻や目を刺激します。
それから約1時間半ほど、様々なご献体を細かく解剖させていただきました。
脳ってこんなにずっしりと重いのか。
臓器の個体差ってこんなにあるのか。
〜筋って意外と小さいな。
〜神経ってこんなに太いんだ。
いつも鍼治療をしている部分は実際にはこのようになっているのか。
など、様々な発見がありました。
中には解剖実習中に気分が悪くなったりする方もいるみたいですが、私の場合は1時間半があっという間で、これ以上ない程有意義な時間となりました。
今回は久留米大学の医学部生が授業で解剖したご献体を見させて頂いたため、実際に最初からの解剖ではありませんでしたが、今後の臨床に大変役に立つ実習となりました。
ご献体の方やその家族の方々の医学の発展に役に立てるならという思いを無駄にせぬよう、自分の出来る範囲からこの実習を役立てていきたいと考えています。今回はこのような機会を与えていただき、感謝いたします。

ありがとうございました。
書きたいことはたくさんありますが、また整理してからにしようと思います。

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