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HIRO鍼灸院【熊本】 院長のブログ

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鍼治療で免疫力は上がるのか?

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HIRO鍼灸院の服田浩希(はらだひろき)です。年始から緊急事態宣言が出るなど昨年に引き続きコロナの影響が続いています。「医療崩壊」という恐ろしいワードが毎日の様にテレビで報道され、外出自粛も続いていたり収入が減った方もいたりとストレスが多い毎日です。昨年から「鍼治療は免疫を高めることができるのか?」という質問を多く受けます。なので今日は鍼治療と免疫の関係を書きたいと思います。免疫について詳しく説明すると教科書何冊分にもなるくらいなので、今日は軽い免疫とは何なのかと鍼治療がどの様に影響するかについて書こうと思いますので、興味のある方は読んでください。

目次

1、免疫とは

2、鍼治療と免疫の関係

1、免疫とは

樹状細胞

免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の2つがあります。

①自然免疫

異物の侵入に対していち早く攻撃する免疫反応です。異物が侵入していないかパトロールする単球(樹状細胞、マクロファージ)と単球から指令が来て攻撃する顆粒球NK細胞がチームとなって異物から体を守ります。

②獲得免疫

自然免疫に続いて働くのが獲得免疫です。異物の侵入をマクロファージなどから知らされるヘルパーT細胞キラーT細胞B細胞に働きかけ、病原体を攻撃したり抗体を生産したりします。B細胞は病原体を記憶し、次に同じ病原体が来た時に備える役目(抗体)があります。

※ワクチンについて:ワクチンは獲得免疫のメカニズムを利用して作られています。あらかじめ毒性を弱めたり無くす処理をした病原体を体に入れて抗体を作っておくことで、感染してもすぐに封じ込める様になっています。

2、鍼治療と免疫の関係

鍼治療

鍼治療が免疫にどの様な影響を与えることができるのかといった研究はまだ数少ないのが現状です。しかし、いくつかの研究では鍼治療やお灸治療によって免疫にいい影響を与える研究結果が出ているため、その1つを紹介したいと思います。

マウスに皮内鍼・鍼・お灸の三種類の刺激をしてNK細胞の活性化があるのかを調べた研究です。結果は三種類の刺激ともNK細胞の活性化がみられました。そして皮内鍼よりも鍼、鍼よりもお灸と刺激強度が強いほど活性の増強が大きいことも分かりました。

(4.臨床に即した鍼灸免疫研究の必要性生体の感受性、病態、刺激の種類によって反応性は異なる篠原 昭二, 田口 辰樹, 咲田 雅一2002 年 52 巻 1 号 p. 19-23)

このことから私がどう考えるかを話します。鍼もお灸も体に微細な侵害を与えるため、その微細な侵害に対してNK細胞(異物の侵入に対して攻撃する細胞)が活性化していたのだと思います。鍼治療をすると治療後数日間体が怠い風邪のときの様な副作用が出る方がいますが、この副作用も一種の免疫反応でもあると思います。この研究では刺激量が多い方がNK細胞の活性度合いは高いということですので、刺激の強いルート治療ではさらに免疫を活性化できると考えます。

当院の患者様からはよく、「鍼治療を始めてから風邪を引かなくなった」という声を頂きます。鍼治療によって免疫力がつくというのは間違い無いと思います。しかし、免疫の機能には様々なネットワークが関与しているため、科学的に鍼治療と免疫の関係性を全て解説するには困難を要すると思います。

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