熊本で受けられる顔面麻痺の治療方法が知りたい方へ。
本記事では、下記の内容を解説します。
◾顔面神経麻痺の治療

1. 顔面麻痺の治療方法
1−1.顔面麻痺とは
1−2.顔面麻痺の治療方法
1−3.顔面麻痺の鍼灸治療方法
この記事を書いている私は、HIRO鍼灸院 院長のハラダと申します。私の治療院には顔面麻痺の患者様が多数来院しております。特に3〜5月の春の時期に顔面麻痺の患者様の来院が増える傾向にあり、今年もすでに多数の顔面麻痺患者様が来院されております。この情報が少しでも皆様のお役に立てばと思います。
◾1.顔面麻痺の治療方法
1−1.顔面麻痺とは
顔面麻痺にはいくつかの種類があります。
①ベル麻痺
ベル麻痺とは、ある日突然発症する片側の顔面筋の筋力低下や麻痺をいいます。大半の顔面麻痺はこのタイプで、原因ははっきりとは分かっていません。
②ハント症候群
水痘・帯状疱疹ウイルスが原因による顔面麻痺をいいます。特徴として耳介や外耳道に水疱(帯状疱疹)ができ、耳の周りや後頭部が痛むことがあります。ふらつきやめまい、急性の難聴、味覚障害、聴覚障害などの症状を併発することがあります。
③脳腫瘍の術後や外傷後に生じるもの
1−2.顔面麻痺の治療方法
薬物療法 : 神経ブロック、ステロイド剤、抗ウイルス剤、ビタミン剤など
手術 : 顔面神経減圧術など
1−3.顔面麻痺の鍼灸治療方法
鍼灸治療によって効果が期待できる顔面麻痺はベル麻痺やハント症候群などの末梢性によるものです。脳腫瘍などの中枢性の顔面神経麻痺などは鍼灸治療の適応範囲ではないので注意が必要です。まずは病院での治療を受け、併用して鍼灸治療を用いることで改善が期待できます。
当院で行っている顔面麻痺の鍼治療について
当院では、麻痺している筋肉のコリを徹底的に鍼で取り除くことによって症状を改善させる方法で治療を行っております。
《東洋医学で顔面麻痺をどう捉えるか?》
五臓(肝心脾肺腎)のどれに異常が出ているのかを脈・お腹・舌・気の流れなどを診ながら確認していきます。大きく分けるとこの2タイプが挙げられます。
①肝の異常によるもの
顔面神経麻痺は中風病とよばれています。中風病とは風邪に中る(あたる)ことによって発症する疾患のことです。肝の異常がある状態で風に中ってしまうと、肝と関連のある経絡(気血の通り道)がダメージを受け、麻痺を引き起こすと言われています。また、肝は筋をコントロールしており、肝の異常が顔面筋の異常に直結してきます。肝の異常を改善し、問題のある経絡(気血の通り道)を治療することによって症状は軽減します。
②脾胃の異常によるもの
このタイプは、ヘルペスウイルスなどの感染によって発症する顔面神経麻痺です。脾胃の異常がある時に風に中ることによって発症します。脾胃の異常を改善しながら、問題のある経絡を治療します。
顔面の症状が発症したらまずは医療機関を受診しましょう。適切な初期処置がとても重要です。その後、ベル麻痺やハント症候群などの末梢性顔面神経麻痺と診断された場合は、病院での薬物療法と併用して鍼灸治療を受けられることをおすすめいたします。
